小夜子

冷蔵庫の中には何もない
 只あるのはお茶とお薬
 １錠ごとに胸がふわふわ
 不安が満ちてく
 IPhone撫でるその指先も
 べたべたと粘る髪の毛も
 何一つ綺麗なもんなんて
 ある筈もないな
 死にたくて 死にたくて そっと
 間違って 傷をつけた手首は
 いつしか茶色く汚れてる
 締め切ったボクの瞼
 カーテンの隙間に朝が来ても
 気づく筈無い
 ♪
 友達のエリもタカユキも
 本当のトコ 他人のコトなど
 気にしてる暇もないくらい
 忙しそうだしな
 それにしても何この笑窪（えくぼ）
 ありがちな家族と人生
 何一つ誇れるもんなんて
 ある筈もないな
 眠たくて 眠たくて ずっと
 このまんま痺れるほど眠ったら
 起きて りんご齧って眠る
 無意識 装って ゆらり
 ベランダに登って風が吹いても
 飛べるはずない
 あんなに好きなお笑いも
 人生変えた音楽でさえ
 何故に僕の事否定するの
 ♪
 死にたくて 死にたくて そっと
 間違って 傷をつけた手首は
 いつしか茶色く汚れてる
 締め切ったボクの瞼
 カーテンの隙間に朝が来ても
 キヅカナイヨ
 そんな日が そんな日が
 ずっと続くんやって嘆いても
 何かが 癒える訳じゃない
 癒える筈無い
 キエテシマオウ
 うん、消えてしまおう