大脱走

長編映画のような夢を見て
 目覚めたら６時間も経っていて
 我に返るまでの数秒間
 夢うつつの間を歩いてる
 あなたとわたしでポリリズム
 そう辻褄が合う時を
 運命だとか勘違っていたわ
 剥き出しの愛を受け取って
 笑ってる顔を間に受けた
 世界は愛でできてないのに
 バカな私は
 ねぇ、
 邪魔なものがあったって
 笑う手口を教えて
 何度でも何度でも
 私灰になっていく
 ねぇ、1人の夜は決まって
 死んでいった私が私を
 何度でも何度でも
 細い針で刺していくのさ
 長編映画のような夢を見て
 目覚めたら６時間も経っていて
 人間関係ていうのは不思議でさ
 寝てたってどこからかこっちを見ている
 あなたは所詮他人だし
 理解して、されることなど
 夢のまた夢 甘えてしまっていたの
 このイチゴくらい真っ赤なら
 嘘だとわかりやすいのに
 咀嚼されては消えてゆくのを
 ただ眺めてる
 ねぇ、
 嘘みたいな本当の私の話をさせて
 何度でも何度でも
 私嫌になっている
 あぁ、私なんて本当は
 いないのかもしれないね
 綺麗事、平気で言える
 その顔が羨ましいのさ
 〜間奏〜
 長編映画みたいに綺麗じゃない
 私にはそんな顔はできないわ
 他人同士、所詮最初から
 私たち2人で居るのに1人と1人
 ねぇ
 ねぇ、
 邪魔なものがあったって
 笑う手口を教えて
 何度でも何度でも
 私灰になっていく
 あぁ、信じるってどんな
 バカが使う言葉なんでしょう
 その概念がまた私を
 期待させてしまっているのさ